ウールに関する豆知識

 8月に入りまして、さらに暑くなった気がします。皆様も熱中症には十分気を付けてお過ごしくださいね。

こんな時期に一番相応しくないかもしれませんが、今回はウールに関する豆知識を書きたいと思います。暑い時期に暑い素材の話ですが、ちょっと前倒しでお読みください。

 皆様は、ウールは「洗うと縮む」というのは理屈は知らなくても何となく知っていると思います。でも、最近だとウォッシャブルウールと言って洗っても縮まないウールもありますね。普通のウールとウォッシャブルウールの違いは何なのでしょうか?

 刈ったばかりのウールというのは、とても暖かく何より縮まないという性質があります。理由は油分が付いているから。でも臭いがキツく、付いている油分のせいで染料に染まらないのです。

そこで、染料に染まるように油分を落としてしまうのですが、こうすると縮むウールになってしまうのです。

ではウォッシャブルウールはどうなのかというと、防縮加工と言って、油分と同じ効果を持たせる特殊加工をしているから縮まないのです。

 ウールを洗う場合は、油分や油分に準ずる加工を落とさないように洗うのがポイントになります。ドライクリーニングという水を使わないクリーニング方法があるのも縮まないようにする為です。クリーニング屋って、素材によって洗濯方法を色々変えているのですよ。ただ、巨大な洗濯機で洗っているだけではないのです。凄いですね!