こちらでは、ジャケットの襟にタバコの灰が落ちてしまい白く跡が残った事例をご紹介します。
焦げて穴が開くほどの跡ではないですが、カケハギでは上手くいかないと判断して、別の手段を考えなくてはなりませんでした。
お客様には襟のデザインを変える許可をいただき、こちらのセンスで上手く隠すデザインを考える事となりました。
襟は服の顔ですので、大幅なデザイン変更は服の印象を変えてしまいます。それにこちらのジャケットのオーナーは60代くらい男性ですので、あまりデザイン性が強すぎると若々しい印象になり過ぎてしまいます。
よって今回は、オーナー様の年齢と印象を考慮し、最小限のデザイン変更でタバコ跡を隠すデザインを考えました。
ジャケットの襟に紺のチェック柄の生地を斜めに切って、アーガイル柄のように貼り付けました。
襟の裏に縫いが貫通しないように襟を剥がして縫い付け、星ステッチも繋げる事で一体化させました。
さらに斜めの角度はゴージラインと平行にする事で、デザイン性を持たせました。
たったこれだけ?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、タバコ跡を隠しつつ、なるべくデザインに違和感が無いように、そしてオーナー様の印象も考えて直すのは結構頭を使いました。
完成をオーナー様に見せたら、大変喜んでいただけた事例でした。ただ、洋服お直しにおいてデザイン変更はそう簡単ではないので、デザインを変えてでも直したい方は、先ずはご相談ください。
今回は生地代、デザイン代、作業代として¥16,500のお直しでした。