目指している洋服お直し屋の形

以前、ブログにて「餅は餅屋」というタイトルのブログを書いた事がありました。それは、クリーニング店で洋服お直しを頼む事のデメリットについて書きました。今回は、洋服を買ったブティック店で洋服お直しを頼まれる事のデメリットについて書きたいと思います。

その洋服を買った店だから、という理由で修理も引き受けてくれるお店というのは結構あります。では、そのお店の店員さんは洋服お直しについての知識をどれくらい持ってるのでしょうか?

 『洋服お直しは実はクレームになりやすい』という印象は、なかなか払拭できないものです。理由は、色々あると思いますが、ブティック店の場合、販売スタッフと洋服をお直しするスタッフが完全に別々の組織になっているのが原因と言えます。洋服を直す職人は、自分の直した服がどこの誰の洋服なのかを知らない事がほとんどです。同じように、販売スタッフは、直ってきた洋服がどこで、どんな風にお直しされているかを知らない事が多いと思います。2つの組織の間には大きな壁があるから、販売スタッフはお直し職人に洋服お直しを丸投げするしかないし、職人は販売スタッフの言う通りにしかお直しできません。風通しの悪さがお互いの知識共有を妨げ、結果がお客様へデメリットとして現れるのです。

私は、ずっと洋服お直しの仕事をしていますが、この風通しの悪さが嫌いです。自分の仕事がどんな結果になっているのか分かり難いので、モチベーションを保ち難いです。だから、若い人には魅力の無い仕事の様に感じられるかもしれません。そこで私は、このYou,Me.では、スタッフにはどんどん接客に出てもらうようにお願いしています。お客様の顔を見て、自分の仕事の結果がどうなっているか、確認して欲しいのです。リスクを恐れず、どんどんお客様と会話して、どんどん提案して、より良い洋服をお客様と模索していく。そんな、今までにない洋服お直しの店を目指して、頑張っていきます!