服が売れない理由。

 先日、妻の服を買おうと大型ショッピングモールの服屋に入ったときの事です。私達の他にお客さんはいなかったにもかかわらず、私達が入ってからずっと遠巻きに

「いらっしゃいませ!どうぞ、ご覧くださぁい!」

って言っているだけで、全く近づいてこない店員さんがいました。そこのお店は量販店ではなく、ある程度お値段のする服を売っているお店でした。にもかかわらず、ボリュームの小さい「いらっしゃいませ!どうぞ、ご覧くださぁい!」を繰り返すばかりで、全く接客されませんでした。いくら若い女性の店員さんでも、「これでは服は売れないなぁ。」と正直思いました。

 確かに、接客して欲しくないお客さんもいますし、お店の方針で接客しない店もあるでしょう。でも、この私のエピソードからも分かると思いますが、マニュアル通りに同じセリフを繰り返し、質問されてやっと答えるような店員がいる店で服が売れるでしょうか?

 私は、服が売れない理由って、店のディスプレイや洋服自体にあるのではなくて、店員さんの「売る技術」の不足ではないか、と思います。

接客技術、服の知識、マナーの知識、自身の服のセンス磨き…等々、お客様に気持ち良く買ってもらうっていう事は、簡単にできることではありません。努力が必要です。

アパレル業界が元気がない中、できる店員を育てるのは大変だと思いますが、私は、モノよりもヒトを先に強化した方が良いと思いますね。